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Forest Instructor Association of Japan

Newsを考察

2019年5月 東京五輪と国産材について考える

五輪選手村用の建設用木材製材を栃木県の鹿沼から納品するというニュース記事がありましたので、東京五輪の国産材との関わりについて改めて考えてみたいと思います。

■五輪選手村用の製材
東京五輪・パラリンピックの「選手村ビレッジプラザ」建設用木材の製材作業が栃木県鹿沼の製材所で行われ、そこに使われた原木はすべて地元の森林から伐り出した主に樹齢60年の杉だそうです。同ビレッジプラザは「日本の木材活用リレー」の仕組みのもと、使用木材は公募により全国62の自治体から無償提供され、解体後は各自治体に戻され、大会のレガシー(遺産)として公共施設などに活用されるそうです(参考文献1)。

■日本の木材活用リレー
日本の木材活用リレーとは全国の木材で一つの建物を作ることにより、オールジャパンのオリンピック参画を実現し、各地の木材を建物の様々な箇所に使うことで多様性と調和を表現することを目指しているそうです(参考文献2)。国産材の使用による林業の再生や森林の保全に加え、選手村ビレッジプラザは後利用のしやすさを考慮した構造にするなど、再利用による持続可能性の実現なども目指しています。

■木に関する様々なことを教えてくれる東京五輪
東京五輪の建物と木材の関係については昨年7月にこのコーナーで新国立競技場の木材利用をとりあげ、木を丁寧に扱うという点に伝統文化との結びつきについて触れました。一方で、今回は全国の国産材の活用とその再利用に関する内容となっています。この2つの事例は、日本が森林資源に恵まれていること、その資源を適材適所に有効活用できること、利用時の丁寧な細工や再利用への配慮、といったように、木と人とのかかわりや、森林資源を枯渇させることなく持続的に利用していく知恵など、さまざまことが含まれています。

■まとめ
新国立競技場に加え、今回話題にした選手村ビレッジプラザなど、東京五輪は木と私たちの関わりについての色々な事柄が含まれています。今回の五輪を通じて、日本の木の文化に世界が改めて目を向けてくれると良いと思います。

参考文献1:下野新聞「SOON」ニュース「五輪選手村用に建設用木材製材 素材からプレカットまでオール鹿沼で納品へ(2019年4月13日)」(2019年4月20日閲覧)
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/157333

参考文献2:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会ホームページ「日本の木材活用リレー ~みんなで作る選手村ビレッジプラザ~」(2019年4月20日閲覧)
https://tokyo2020.org/jp/games/sustainability/village/




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