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2019年6月 令和最初の全国植樹祭

6月に令和として初めての全国植樹祭が愛知県で開催されます。そこで、今回は古い記事も引用しながら国土の緑化について改めて考えてみたいと思います。

■令和初の全国植樹祭
6月1日から2日に愛知県尾張旭市で第70回全国植樹祭が行われます。今回の植樹祭は令和で最初の開催となり、天皇陛下即位後、初の地方訪問となる見通しとのことです(参考文献1)。

■全国植樹祭
全国植樹祭は国土緑化運動の中心的な行事として昭和25年(1950年)以来、天皇皇后両陛下の御臨席のもと、全国各地から緑化関係者等の参加を得て、両陛下によるお手植えや参加者による記念植樹等を通じて、国民の森林に対する愛情を培うことを目的に毎年開催されています(参考文献2)。

■継続的な活動が教えてくれること
全国植樹祭に関するおよそ50年前の興味深い記事がありましたので紹介します。秋田県の広報「あきた」(1968年2月号)では、全国植樹祭の狙いは表面的な"祭典"ではなく、戦中、戦後に乱伐された森林を再生させるために愛林、植林意識を高めるためと述べています。また、重要な課題として、木材の生産向上のための育林方式の改善、流通機構の合理化、低質広葉樹の利用開発、外材の合理的導入、薪炭の需要減に対応した広葉樹(雑木)の活用拡大、などを指摘しています(参考文献3)。
この記事は年間の人工造林面積がピークとなる1955年~1960年の後ですが造林面積が比較的多い時代に書かれています(参考文献4)。現在は当時植林した木材を活用する時期になっています。全国植樹祭は70年もの間、継続的に進められています。森林の資源循環の視点で過去の植樹現場を訪ねて植えた木がどうなっているのかを観察してみてはいかがでしょう。
ちなみに、1977年に始まった全国育樹祭では天皇陛下が植えた木を皇太子様がのこぎりで枝打ちされるなど、継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発しています(参考文献5)。

■まとめ
今回は全国植樹祭に関連して「あきた」の記事を引用して、森林の資源循環という視点で考察してみました。紙面の都合上、記事の内容をさらに考察することはできませんでしたが、木材流通の合理化、広葉樹の活用拡大、などの課題は現在もあてはまるように思います。過去の記事を通じて国土の緑化とその維持管理の重要性と50年や100年という長い視点で現状を見つめなおしてみることの大切さを改めて感じました。

参考文献1:時事ドットコムニュース「天皇陛下、来月愛知県へ=植樹祭、即位後初の地方公務(2019年5月9日)」(2019年5月19日閲覧)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019050900961&g=soc

参考文献2:林野庁ホームページ「全国植樹祭」(2019年5月19日閲覧)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/ryokka/syokuju/

参考文献3:秋田県ホームページ「あきた(通巻69号)全国植樹祭の開催迫る(1968年2月1日)」(2019年5月19日閲覧)
http://common3.pref.akita.lg.jp/koholib/search/html/069/069_002.html

参考文献4:林野庁ホームページ「平成25年森林・林業白書 第Ⅰ章 森林の多面的機能と我が国の森林整備」(2019年5月19日閲覧)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/25hakusyo/pdf/6hon1-2.pdf

参考文献5:(公益社団法人)国土緑化推進機構ホームページ「全国植樹祭・全国育樹祭」(2019年5月19日閲覧)
http://www.green.or.jp/about-us/shokuju-ikuju/




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